内容証明郵便とは?わかりやすく解説します!

内容証明郵便について

トラブルが起こったときや、相手に対して「正式に意思表示をしたい」と思ったとき――
そんなときに活躍するのが「内容証明郵便」です。

でも、「聞いたことはあるけど、実際にはよく分からない」「裁判みたいで難しそう」…という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、内容証明とは何か、どんなときに使えるのか、作成方法や注意点まで、できるだけやさしく解説していきます。


内容証明郵便とは証拠能力のある郵便のこと

内容証明郵便(ないようしょうめいゆうびん)とは、
「いつ」「誰が」「どんな文書を」「誰に送ったのか」――この内容を郵便局が証明してくれる郵便
のことです。

つまり、
「この手紙の内容は確かにこの通りでしたよ」
ということを第三者である郵便局が記録に残してくれる仕組みです。

普通の手紙と違い、証拠として使えるという点が大きな特徴です。


どんなときに使うの?

内容証明は、日常の中で以下のような場面で使われます。

  • 家賃を払ってくれない相手に催促する

  • 貸したお金を返してほしいと伝える

  • 離婚の意思や養育費の請求を正式に伝える

  • 会社を辞めるときに退職届として出す

  • 契約を解除したいという意思表示をする

  • クーリングオフの通知として送る

など、法的なトラブルの予防や解決のきっかけとして利用されます。

とくに、「言った・言わない」で争いになる可能性がある場合に効果的です。


内容証明の効力とは?

よくある誤解ですが、内容証明自体に「法的な強制力」はありません。
つまり、「送っただけで相手に何かを強制できる」というものではないのです。

ただし、以下のような大きな効力があります。

  • 文書を送った日と内容を記録できる(=証拠になる)

  • 相手に「本気だ」というプレッシャーを与えられる

  • 将来、裁判などになったときに有利な証拠になる

  • 法律で「○日以内に通知しなければならない」とされているケースで、期日内の通知を証明できる

つまり、交渉や紛争の場面でとても有効な手段なのです。


内容証明は誰でも送れる?

内容証明郵便は誰でも送ることができます。
専門家でなくても、自分で文章を作って郵便局に提出すればOKです。

ただし、

  • 書き方にルールがある(文字数や行数など)

  • 間違った表現を使うと誤解を招くことがある

  • 意図しない効果を与えてしまうことがある

という理由から、できれば行政書士など専門家に相談するのがおすすめです。


内容証明郵便の出し方(手順)

  1. 文書を作成する
     手書きでもパソコンでもOKですが、書き方にはルールがあります(1行20文字以内、1ページ26行以内など)。

  2. 文書を3通用意する
     ・郵便局用
     ・相手に送る用
     ・自分の控え用

  3. 郵便局の窓口に持っていく
     「内容証明でお願いします」と伝えましょう。

  4. 配達証明をつける(任意)
     これは「相手に確かに届いた」という証明になりますので、基本的には付けた方が安心です。


内容証明の費用はいくら?

普通の郵便よりは少し費用がかかります。

例として、1枚の文書(1通)を送る場合

項目 費用(概算)
内容証明料 440円
書留料 440円
郵便料金(定型25g以内) 84円
配達証明(オプション) 320円

合計:約1,300円前後になります(※2025年6月時点・郵便局の料金による)


内容証明を送るときの注意点

  • 感情的な表現は避ける
     →「ふざけるな」「訴えてやる」などの言葉は逆効果です。

  • 要点を簡潔に伝える
     →事実・要求・期限を明確に。たとえば「◯日までに返済をお願いします」など。

  • 証拠が残ることを意識して
     →ウソやあいまいな表現は避けましょう。


こんな人は専門家に依頼を

内容証明は、自分で作成することも可能ですが、こんな人には行政書士などへの相談をおすすめします。

  • 書き方がわからない

  • 相手とトラブルになりたくない

  • 法的な効果をしっかり狙いたい

  • 精神的に不安がある

行政書士に依頼すれば、文面のチェックから提出代行までサポートしてもらえる場合も多く、安心して手続きを進めることができます。


まとめ

内容証明郵便は、トラブルを未然に防ぎ、自分の権利を守るための「強力な伝達手段」です。
ただの「手紙」ではなく、「証拠としての力」を持っているため、冷静に、丁寧に使うことが大切です。

もし、不安があれば専門家の力を借りることで、より安心して対応できます。

「これは使うべきか迷っている…」という方は、一度専門家に相談してみるのもよいでしょう。

内容証明郵便サポートプラン一覧

プラン名 サービス内容 料金(税込)
基本プラン
(雛形対応)
・定型テンプレート使用
・簡易な文言調整のみ
8,000円
スタンダードプラン
(ヒアリング+個別対応)
・事前ヒアリング
・個別状況に応じた文案作成
・アドバイス込み
15,000円
フルサポート
(提出代行+配達証明込み)
・文案作成(個別対応)
・郵便局での提出代行
・配達証明手続き込み
22,000円
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