「飲食店を始めたい」その第一歩は、営業許可から
「カフェを開きたい」
「夫婦で居酒屋をやりたい」
そんな夢のスタートに欠かせないのが、「飲食店営業許可」です。
この許可がないと、たとえ自宅の一室でも、店舗を借りても、食品を提供することは法律上できません。
でも、何が必要で、どこに出して、いくらかかるのか…。
初めてだと、ちょっと混乱してしまいますよね。
今日は、そんな飲食店営業許可について、できるだけわかりやすくまとめてみます。
必要な書類は?【個人で始めるケースを例に】
以下は、多くの自治体で共通する基本的な書類です。
※自治体によって異なる場合がありますので、事前確認をおすすめします。
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営業許可申請書(保健所で配布またはWebでダウンロード)
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店舗の図面(平面図・設備図)
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食品衛生責任者の資格を証明する書類
例:食品衛生責任者養成講習会の修了証など -
水質検査成績書(井戸水使用の場合)
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登記事項証明書(法人の場合)または本人確認書類(個人の場合)
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賃貸借契約書の写し(店舗が賃貸の場合)
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営業施設の使用承諾書(建物所有者と借主が異なる場合)
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手数料納付書
注意点(事前に知っておくと安心です)
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図面の精度が重要です。
厨房の配置や手洗い場の位置などが要件を満たしているかチェックされます。 -
開業前に申請を済ませましょう。
許可が下りる前に営業を始めると、法令違反になります。 -
物件選びは「保健所に相談してから契約」がおすすめです。
厨房の広さ、手洗い場の数など、あとから改修が難しい場合もあるため。 -
食品衛生責任者の資格は必須。
未取得でも、講習の予約証明があれば申請可能な自治体もあります。
必要となる要件はどこでわかる?
これは、店舗を管轄する保健所のサイトに記載されています。
奈良市内であれば、奈良市保健所のサイト。
読みづらい場合は、コチラに簡単に解説した記事をご用意しています。
提出先は?
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店舗所在地を管轄する保健所になります。
奈良県内であれば
奈良市で開業 → 奈良市保健所
それ以外の地域(橿原市・大和郡山市など)→ 地区保健所
許可が下りるまでの流れと目安日数
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図面の準備・施設完成(または改修)
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申請書提出 → 書類審査
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保健所の現地調査(立入検査)
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問題がなければ、約5〜7日後に許可証交付
▶ 申請から営業許可が下りるまで:通常は7〜10日前後
ただし、繁忙期や修正が必要な場合はさらに日数がかかることも。
必要な費用(目安)
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申請手数料:1万5千円〜2万円程度(地域により異なる)
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食品衛生責任者講習:1万円前後
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図面作成費・改修費用(必要に応じて)
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行政書士等への代行費用:2万円〜5万円程度(任意)
まとめ:書類よりも「段取り」が大切です
飲食店営業許可でつまずきやすいのは、「書類の難しさ」よりも、
「どのタイミングで何をすべきか」がわかりづらいことです。
「先に物件を借りて、あとで許可が下りないとわかった…」
という失敗は意外とよく聞きます。
もし不安なことがあれば、開業前のご相談だけでも構いません。
夢の第一歩を、安心して踏み出していただけるよう、お手伝いできればと思っています。
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